2018年11月28日

お会式~植樹祭~団参

お会式

11月11日、『お会式』 宗祖日蓮大聖人の遺徳を偲び、御恩に感謝するための法要。 
ご命日(10/13)の頃に行われますが、
興徳寺は 11月の第2日曜日です。





昨年は 落慶法要を兼ねていたので、改修後初めての「お会式」となりました。
僧侶7名、檀家さんが80名座ってまだ充分に余裕があり、改めて「ヨカッタ」です。



毎年、他寺院の僧侶に「法話」をお願いしておりますが、今年は埼玉県越谷市「源妙寺」住職、渡邊源昇上人。

長崎のサラリーマンの家庭に生まれ、縁があって出家し、このたび一からお寺を建立されました。 
三年前、ある勉強会でお話を伺い、感動し、ラブコール(?)を送りました。 
その心意気、情熱、求道者としての生き方にさらに感動し、来年は団参で皆で訪れることを決めました。

植樹祭

 
11月15日、地元の小学生と一緒に木を植える「植樹祭」も今年で第8回となりました。 
参加者は小学生112名(3~6年生)+先生8名+スタッフ50名=120名でした。


山道を登る




下に見えるのが柚野(ゆの)小学校




閉会式で校長先生が挨拶


子どもたちが植えた木に自分の名札をつける。 大きくなって再会してください。


この子の胸のハートマーク、なんと「ひっつきムシ」、子どもはこういうところがオモシロイ。

団参

団参=団体でお寺に参詣すること。 興徳寺でこのバスツアーを始めて今年で5年目となりました。 お会式の終わった11月の第2金曜日~土曜日と決めています。 今回は 身延山本山での「輪番奉仕」、これは法主猊下(ほっすげいか)に代わって、お勤めをすることですが、興徳寺は8年ぶりのことでした。


担当のお坊さんに シャッターを押してもらったのですが「ハイ、チーズ!」 というあの場面で 自分の坊主頭を指さし「はい、ボーズッ!」
皆で大笑いでした。


広い本山の中を案内してもらい



法話も聴聞し、食事の後は門前町をブラブラ・・・



西山温泉「慶雲館」へ







翌朝、出発前に河原で写真を撮っていた時のこと、岩の下にフカフカの落ち葉が溜まっていたので、思わず飛び降りてみたら「ズボッ!」、何とその下を水が流れていました。 
皆に笑われましたが、自分でも可笑しかった・・・ 実際には足が冷たくて困った・・・ 
バスの見送りに出ていた中居さんが、すぐに備え付けの使い捨ての足袋を持ってきてくれました。 助かりました。

昇仙峡
 
富士宮市あたりに住んでいる人は一度は行ったことがある観光地ですが、私も18歳の時、アルバイトしていた会社の慰安旅行で連れて行ったもらったことがあります。それにしても50年前のこと、他の方たちも皆似たり寄ったりの体験で、「ヘ~ッ、こんなイイトコだったけ~」などと、口々に・・・



紅葉を楽しみながら、川沿いの道を3,5km歩きました。







若い方は40歳、上は86歳、運転手さんもガイドさんもお檀家さんという気心知れたお仲間で、終始笑いの絶えない楽しい旅でした。



11月も もう終わりです。




いよいよ師走!

12月1日からは暮れのお経廻りが始まります。 今回は期間中にいろいろな予定が入っていて、廻り終わるのは12月22~23日頃になりそうです。

またバタバタとお正月を迎えることになるのでしょうね。






  


Posted by kotokuji at 21:10Comments(0)

2018年11月05日

母のこと

母、ヨシエさんが無事92才の誕生日を迎えました。

毎年、同じお店で家族でお誕生日会を開きます。









92才であることは全然理解できず、 「そんなになるわけないじゃん」 と言いますが、
「じゃ何才?」 と問えば
「70才? 80にはなんないよね~・・・ なった~?」



冷蔵庫に張り付けたボードを見て、ケラケラ笑いながら 「そんなになった~? そろそろ逝かなくっちゃね~」

「いつ逝く~? 明日?」  

「明日じゃ早いね~ もうちょっと置いてちょうだい」



朝のお勤めが終わると、母を起こします。 朝いちばんで、とにかく笑わせます。

母の横に潜り込んで 「オカアチャン、オハヨウゴザイマ~ス、朝になりました~」

 「おはようございます」

「では 朝の歌を唄いましょ~! ♪ あ~さは ど~こからく来る~かしら~ あ~の山越えて、く~も越えて~・・・」

母も一緒に歌いだし、歌い終わると 「あっちの方でも歌ってるね~」 と遠くを指さしニコニコと・・・

母にはいつも歌が聴こえているらしいのです。



着替えは、まず靴下から・・・

部屋の端で靴下を持った私が立つと、母は足を斜めに差し出します。 それを目掛けて一気に突進、一瞬でかぶせます。 続いて一気にパジャマのズボンを脱がし、闘牛士よろしくズボンをヒラヒラさせると、今度は両足を差し出す。 そこへ一気に・・・
上着は片手を差し入れて手首が出たら”握手!” 首が出たら おでことおでこをコッツン!

 おもしろいので孫に見せてやろうと、連れてきたら、さすがにやりませんでした。



母の部屋、ベッドから降りて 手すりに捕まるとそこがトイレのドア、一人でできます。 ベッドの反対側にフトンを敷いて 私が寝ています。



母は毎朝、梅干しに砂糖をまぶして食べます。 母の父親(私の祖父)の習慣でした。 



「おかあちゃん、僕かわいい?」

「ウ~ン、ムカシは可愛かったね~」

「今は?」

「だって~ カワイイなんて歳じゃないじゃん」

「オカアチャン、子どもはいくつになってもカワイイもんだってよく言うよ~」



次の日、

「おかあちゃん、ムカシは僕、かわいかった~?」

「今でもかわいいよ~ わが子はいくつになっても かわいいもんだよ~」



母が「認知症」と診断されたのが 平成21年1月のこと、もうじき10年になります。
その時、「要介護2」と認定されましたが、いまだに「要介護2」のままです。 身体能力の衰えは若干あるものの、認知症そのものはまったく進んでいないように思えます。

たしかに、いまのことはすぐ忘れます。 あの誕生日の食事会だって、お店を出て車に乗ったら、もう思い出せません。 それは見事なもの。
だけど、認知症だから、何を言ってもムダ、ということはない。 もちろん人によって差はありますが、学習能力も0ではない。

毎年、妹たちと 「今年で最後かもしれないから」 と食事会に出かけるのですが、今回は誰もそんなことを言いませんでした。

来年もまたある、ってことを皆が信じていたみたい。



11月3~4日は 鈴鹿サーキットで バイクのレース「全日本ロードレース」が開催、観戦するべく、2ケ月前にはチケット・ホテルの手配を済ませ、新しいバイクの初ツーリングをウキウキ・ワクワクと心待ちしていたのですが、葬儀にて断念! よくあることです。

今度の日曜日が「お会式」、その週末が、お檀家さんとの「バス旅行」、 すぐに「興徳寺便り」に着手して、発送したらもう暮れの「お経参り」です。

年賀はがきも届いたし、師走まで秒読み段階です。









  


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