2014年08月31日

コスタリカからトカラへ

今年の夏は 天候不順、暑さもそれほどでもなく 母の部屋にエアコンをつけたのですが、とうとう一度も使わずに終わりそうです。 でも 梅雨が終わってからも 湿度が高く、ここ何ケ月も、富士山がほとんど見えません。  
やはり夏は 青い空と入道雲、富士山にひまわり、それにセミの声、ってのがいいですネ。




3日前、珍しいお客様が・・・

2年前に興徳寺で結婚式を挙げた コスタリカのカップルです。
 http://kotokuji.eshizuoka.jp/d2012-09.html





あの時 2人とも 日本がとても
気に入ってしまったのだそうです。

いずれ日本に、と考えていたところ 
チャンスが・・・





何と トカラ列島の十島(としま)村の役場の職員。

2年前、仏前結婚の問い合わせがあった時、
「ン? コスタリカってどこ?・・・」なんて思いましたが、
今度は「トカラ~?・・・」 
鹿児島の南、種子島~屋久島のもっと南、そこがトカラ列島、
10の島があって だから十島(としま)村というのだそうですが、 
その中の もっとも大きな中之島という島で 
十島村歴史民族資料館と天文台の管理人、
という仕事だそうです。 






「コスタリカに住んでいて どうやって その仕事 探したの?」と聞いたら ネット、
そういえば あの時 日本で結婚式やりたい、と考えて やっぱり ネットで興徳寺に行き着いたのでした。
ネット、 恐るべし・・・




2年ぶりのお二人は それなりの落ち着き、

あの時 1歳だった ロア(呂亜)ちゃんが3歳、とてもオシャマで可愛い女の子、




そして もう一人、男の子が生まれました。



名前は 高正(たかまさ)君と言います。
おじいちゃんと お父さんの名前から 一字づつ頂いたそう、
本田高正、 思わず タカマサドノ~ と呼びたくなる、いい名前ですね~。


9月10日過ぎには 赴任するそうですが 一度現地を見てきたそうです。 
人口160人の島、交通手段は鹿児島からのフェリーが 週に2回だけ、 
でも二人ともとっても気に入ったそうです。


仕事がもうひとつあって 鹿児島県の天然記念物にも指定されている 在来種 「トカラ馬」の管理、これが 夫ルイス君を喜ばせています。 彼はホンジュラス人ですが 田舎で育って、馬の飼育などお手のものだそう。 それに彼の職業は自動車の整備士、 島には整備工場がないので 多分 重宝がられるだろうし 何よりも 彼の性格がイイ。 とても人なつっこいのです。
そのうち日本語も覚えて 島の住民として 受け入れられ、皆から愛されることでしょう。





小中学校もあるそうですし、これからたくさん子どもを産んで、のびのびと育てて欲しい。  

オシアワセに・・・




江戸っ子の木綿子さん とホンジュラス人のルイス、そのファミリーが トカラを舞台に展開するドラマ、
これからは 中之島から目が離せません。




8月も今日でオシマイ、 いよいよ彼岸花の季節です。 義弟のタカシちゃんと 山の斜面の草刈をしました。
 彼岸花が邪魔されないようにです。




草むらの中に 一輪だけ、もう咲いていました。


明日からいよいよ 彼岸のお経廻りが始まります。 日中はお檀家さんを廻り、夜は 卒塔婆を書く、
それだけの繰り返しの毎日です。

私の 彼岸の修行です。



  


Posted by kotokuji at 19:51Comments(0)

2014年08月20日

未来に感謝

8月16日の『川施餓鬼』 無事終了しました。


 

 朝8時 もくもくと お掃除をする スタッフ

 スタッフ集合時間まで 
 まだ1時間あるというのに・・・ 


 

 

 

 

今回は申込者の出足が鈍く、チラシをたくさん配ったり、新聞記事はもちろん、ラジオにも出演したり、と考えつく あらゆることをやってみましたが 結果はさっぱりで 7月末で20数名、 毎朝の本堂での「お勤め」のなかでも 祈願をしておりました。

ある朝、ふと気がつきました。

他人には 「『できました、ありがとうございます』 という未来設定をしなさい」などと偉そうなことを言っておきながら、自分はお願いをしている。 なんてこった! と思いました。 

そして その日から 「 『川施餓鬼』、100名の子どもたちが来てくれました。 子どもたちの歓声が 境内に響きました。 ありがとうございます!」 と 毎朝 日蓮聖人の像に向かって 大きな声で 未来に感謝したのです。

結果、14日の〆切までに92名の申込をいただき 当日8名の参加者があって きっちり100名、2名の欠席があったので 98名でしたが、描いた通りの未来が 現在となり そして過去に流れたのでした。


9:00 スタッフミーティング


 「子どもたちの 自主性と創造性を 
 生かしてあげるよう
 気配りは忘れず お手伝いをしすぎないよう
 お願いします」

 

 

 

 


10:30 受付  

11:00 開会式

11:10 箸とカップを製作

箸とカップ作成

12:00 流しソーメン

  

 

 

 

 

 

 

今年は 25mの樋の他 
小さな子ども用に 10mの樋も準備しました。

使用したソーメンは20kg、
内房(うつぶさ)の深澤フーズさんに
今年も寄付していただきました。



流しそうめん

ミニトマト・ブルーベリー・パイナップル・あめ玉・・・ なども流れてくる・・・
そのにぎやかなこと!


13:00 たいまつ製作~ポン菓子~ゲーム~かき氷~スイカ割り~竹トンボ

前日スタッフが準備した100本のタイマツ

 


鬼軍曹(?)が「火を扱うということがどれくらい危険なのか、
決してふざけないよう!」と喝を入れる。
実際は とてもやさしいオジサンで 子どもたちに大人気!


ポン菓子など

ポン菓子も カキ氷も朝 作った 竹のコップと箸で・・・



 6チームが一斉に スイカ割、
 完全に割れるまで行う





 
16:30 『川施餓鬼法要』



子どもたちに 見えぬものに対する畏敬の念と 感謝の気持ち を体験してもらう もっとも大切な儀式、 
きちんと正座してお経を読み、作法にのっとって お焼香をします。

  


18:00~ タイマツ行列

クライマックス! 川で亡くなった人 動物や魚たち そしてご先祖様を 火で供養する。

 

 
ムカシは この川の流域 あちこちで 行われていたこの伝統行事も 今は興徳寺のみとなりました。

もう川で亡くなる人がいない、 子どもがいない等々、 理由はそれぞれにあるのでしょうが、 「伝統の灯は絶やさない!」 という 強い意思があれば 形はどうであれ 続けられると思います。


 19時に閉会式、
 その後は テントで慰労会。
 宴たけなわ、というところで 
 誰かが 
 「一応 終わりの時間は決めとくか~」
 「子どもの数は100人が 限界だな~」
 皆 もうクタクタなのです。






この暑さの中、平均年齢60数歳の
おっさんや おばさんたちが
「子どもたちの笑顔」だけを喜びとして
連日 汗を流してくれる、

毎年のことながら
そのことに最も感動します。

今年は もうひとつ 心配のネタが・・・
15日、16日の 富士宮地方の天気予報は 「曇り時々雨、山間部では強く降ることもあり、注意が必要」
小心者の私に これほど大きなプレッシャーはありません。

「雨が降ったら テントの中でのゲームを考えておいて・・・」と若いスタッフにお願いし、 テントの数も増やし、本番を迎えたのですが・・・
ナント、前日も当日も 一滴も落ちなかった・・・ 曇り空で 暑くなくて むしろ楽だった・・・

すべてに感謝! 未来に感謝!!


お盆が終わり、もうお彼岸の準備です。 

*今回の写真はすべて ミキオちゃんこと 高瀬幹雄さんと 富士のカメラマン 加藤年一(としかず)さんに提供していただきました。
お疲れさま、 そして ありがとうございました。
  


Posted by kotokuji at 11:26Comments(0)

2014年08月13日

形で示す

先月27日に開始した 『お盆の棚経』、暑さの中、途中で お葬式も入って その遅れを取り戻すために 少々ハードなスケジュールとなりましたが、昨日無事終了いたしました。


 

少し前のことですが、某TV局の取材を受けました。 バラエティー番組です。

「静岡県の富士・富士宮市の辺りでは 卒塔婆をスーパーで売っているそうですね~?」 こんな 電話インタビューに 私の知る限りを答えたところ、撮影協力を依頼されました。  私は 卒塔婆とは何か? を紹介できるチャンスになれば、くらいの気持ちで引き受けたのですが・・・



その当日、東京から 一行7名(ディレクターとカメラが3台、インタビュアーのお笑い芸人さん、それに助手)がやって来て、本堂でインタビューが始まりました。

「富士宮に来て 小さな卒塔婆がスーパーやコンビニで売られているのを見て、大変ビックリしたのですが、あれは一体どういうものなんでしょうか?」

「はい、あれはミニ塔婆と呼ばれています。 もともとこの地方では 新盆(にいぼん)の方のお墓に 青竹で花立(はなたて)を作って それにおみなえしの花を供える習慣があったんですが、今から30年ほど前、 竹を手に入れることがだんだん困難になってきた頃に ある業者さんが それに代わるものとして 小さな卒塔婆を 『花塔婆』 と名づけて売り出したところ、名前と日付が記入できるという その便利さが受けて、今や 新盆に限らず、お墓参りに 欠かせないものとなりました」

マ、このようなことを話したのですが 
ディレクターさんが首を傾げながら・・ 「新盆(にいぼん)って何ですか?」



卒塔婆とは何か? を含め 
私はできるだけ分かりやすく説明したつもりでしたが、
相手の狙いは 「通常 お寺で2000円~1万円する卒塔婆が  
スーパーで100円で売られている、変だね~」
というところにあるらしい・・・













お檀家さんにお願いし お墓参りしているシーンを収めたり、と3時間に及ぶロケが終了し、 
1ケ月後、放送がありました。   私のインタビューはすべてカットされていました。

スーパーで 卒塔婆がスイカの横に売られているのを見て ビックリするシーン ~ 興徳寺の墓地で お墓に供えられたミニ塔婆を見て さらに驚くシーン ~ その塔婆の裏にバーコードのシールが貼られたままになっているのを発見して 「がっかりだぜ~」 とナレーション・・・

『ご当地がっかり』シリーズ、静岡編。 という企画だったそうで こちらこそ がっかりです。





お墓に供えられた「ミニ塔婆」を見ると、
「あ~ ○○さんが来てくれたんだ」
と分かる、

そこにポッと温かいものが灯る、
そんな優しい効果があります。 








この辺りの方は 感心するほど 他所のお墓参りをします。 親戚のお墓、友人のお墓、恩師のお墓・・・ 

この「ミニ塔婆」の果たしている役割は大きいようで、何十本というミニ塔婆を購入され 一日がかりであちこちのお墓に参る方も たくさんおられます。





『陰徳を積む』ということはとても大切ですが 形で示さなければ 伝わらない、

「こんな小さな卒塔婆で ご利益あるんですか~?」 などと聞かれましたが、ご先祖様の霊と生きている方の どちらも喜ばせる、という 利益(りやく)があります。

「ミニ塔婆」は決して 変なものでも がっかり するようなものでもありません。



 



 これは ご先祖様を迎えるための 
 家の前の 花立て
 下に敷かれた草の上に 
 ソーメンなどを盛ります。

 (新盆の花立ては 
 もっと太い孟宗竹で作ります)









「富士宮と言えば 『富士宮焼きそば』、このミニ塔婆も全国に向けてヒットするといいですね~
フジノミヤヤキソバ・ミニトウバ、 何かゴロもいいですね~」
 
お笑いタレントさんのツッコミに 何とも応えようがありませんでした・・・




 いよいよ『川施餓鬼』まで あと3日、 準備に集中します。
  


Posted by kotokuji at 13:01Comments(0)