2015年10月29日

雨が降っても

この半月ばかりの間に いろんなことがありました。 
書きたいことも多々あるのですが まずは 『団参』 のことを・・





『団参』 とは団体で お寺を訪ね、お参詣すること、

今回の行先は 千葉県鴨川市の 妙蓮寺~清澄寺~誕生寺 です。

妙蓮寺は 日蓮聖人のご両親の お墓のあるお寺、 

清澄寺(せいちょうじ)は 幼少の頃、預けられ学問し、出家得度したお寺ですが、32歳の時 遊学より戻られて、昇る朝日を見ながら 「南無妙法蓮華経」 と初めてお唱えしたお寺として 私たちには 大切な所、
その日(1253年4月28日)を 日蓮宗の開宗としています。
 
誕生寺は文字通り ご誕生された地に建てられたお寺です








参加者は全部で27名でした。 
申込みは34名だったのですが 直前になって3組のご夫婦と
1人の奥さんがキャンセルとなりました。 
理由は皆 体調不良でした。  

元気で行ける、と言うことが 何とありがたいことか、と思いました。









天気予報は 小雨。

こういう時 ヤキモキしながら 「どうしょう?」 ではなく、 「そうだったら、こうしよう」 と心づもりをすることが肝要です。

人数分の傘を積み込んだら、準備はそれで完了、「雨が降ったから残念!」でなく 「雨が降っても楽しい旅」 に気持ちを切り替えます。
「晴れてもヨシ、降ってもヨシ」 です。




昨年はバスガイドさんが見つからなくて 責任上、私が その役目を引き受けました。 出発する前の プレッシャーも相当なもの・・・

その反省から今年は 早々とガイド 美寿寿さんを予約しました。 
ガイドさんがいてくれるだけで 安心感が違う、 何よりも 車中がとっても華やかになります。

美寿寿(みすず)さん、実は檀家さんです。
 
ガイドという仕事に誇りを持ち、何よりもこの仕事が大好き、だそう。 

ベテランらしい豊富な知識と 明るい人柄と 細やかな気配りが 
とてもステキな方です。





清澄寺に 1泊しました。




清澄寺の 精進料理



誕生寺では 事前にリクエストをして 法話を聴かせていただきました。



1ケ月も前に 講師から 「どういう話がいいでしょうか?」 と打診があり「なるべくオモシロイ話を」 と答えてしまいました。
少々困ったそうですが お経の一文を紐解きながら ご自身のことも交え ユーモアたっぷりに話してくださいました。  佐野上人、ありがとうございました。
 
誕生寺




誕生寺に参詣すると 目の前の“鯛の浦”という浜で遊覧船に乗り、泳ぐ鯛を鑑賞する、という観光が定番なのですが、今回は私の好みで “鴨川シーワールド” という水族館へ・・・
 
私、水族館が大好きなのです。

ここの目玉は シャチのショー、重さ4tonもある巨体のジャンプは圧巻、この写真を撮った後の水しぶきで頭からずぶ濡れになりました。 しかも2回も・・ 



上の方の席で 檀家さんたちがが見ていて 大笑いしたそうです。













2日間を通して 小雨が時折ぱらつく天候ではありましたが、 それで困ったことも何もなく、 最後まで笑いの絶えない 良き時間を過ごさせていただきました。





「来年は どこですか~?」 と 聞かれます。
来年のことは・・・ 来年発表します。



*11月8日、10時より 興徳寺の 「お会式」。 息子、浩太の 得度式を 併せて執り行います。

*11月16日(月) 「YUNOどんぐりの会」 の 植樹祭です。 ご協力できる方、お願いいたします。



  


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2015年10月15日

89歳

10月13日は 母、 芳枝さんの誕生日でした。

例年、家で ケーキを食べていたのですが  昨年、 ちょっとオシャレなお店で 食事をしてみました。
楽しんでもらえるか、あるいは最後まで保ってくれるだろうか、などと一抹の不安もあったのですが、終わってみればすべてが うまくいって、
母が 元気なうちは ここで 誕生日を、と 決めました。

 

富士市の 「ふじ万」、 予約のみの隠れ家的な名店で、料理がとっても洗練されていて、何よりも静かで 落ち着いた雰囲気が とってもイイ。



この日のメインは マツタケ と かます、

 

 






バースデーケーキのろうそくは 四捨五入(?)して 9本。



 

何とか 自分の息で消すことが できました。




また この日を迎えられたこと、本当に嬉しく思います。 

気がつけば お店で 3時間が経過していました。
 
母は疲れた様子もなく、よく食べ、お酒も「おいし~い!」と言って 少しだけ飲み、

家まで車で40分かかるのですが、眠ってしまうでもなく、

到着したら 「今日は楽しかった~ ありがとう、 長生きしてヨカッタよ~」 と・・・ 



朝、冷蔵庫のドアに貼り付けたボードに書いておいたのですが、 見るたびに ニコニコしながら 「え~ツ アタシの誕生日~? 知らなかったよ~」 「おめでとうございま~す」 と何度 繰り返したことか・・・

   




最近 入手した 母が小学校に入学した時の 国語の教科書の 復刻版、

「サイタ サイタ サクラガ サイタ」 で 始まり 「コイ コイ シロ コイ、 ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」 と続きます。

最後は 桃太郎 のお話なのですが・・・ 旧仮名遣いで 読むのも ちょっと大変、



でも 母は 驚くほど スラスラと読みます。  
ページを繰る私がモタモタしても 見越して次のページに進んでしまうくらい・・・



「本当に この人、認知?」 。 

いつもニコニコ笑っていて 欲もなく、何の不安もない。 会う人 皆を 「ハッピイ!」にしてくれる・・・



                   芳枝さん!  89歳になりました。

10月11日 富士山 初冠雪


           

明日から 檀家さんと一緒に 千葉まで 『団参』(団体で お寺にお参りすること) です。


  


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2015年10月05日

デビュー

彼岸法要も無事終わり すっかり秋めいてきました。




この法要に弟子 浩太を 式衆(しきしゅう 法要式の一員)として 出座させ、これが 檀家さんへのデビューとなりました。 まだ得度もしてないので あくまでも見習い、という立場ですが・・・

 




















   










法要には 母にも参列してもらいます。









小さな子どもたちが 手を合わせてくれること、 嬉しい限りです。 






法話の前に 紹介・・・

 












襟の合わせが どうもうまくできない・・・












法話の最後に 母に歌を歌ってもらいました。
「ヤダヨー、恥ずかしいじゃん・・・」 と言いながら のせれば 歌ってしまうところが 天性のもの!?



今回の 法要の写真はすべて 友人の ミキオちゃんこと 高瀬幹雄君が撮影してくれました。 
以下、彼の撮った 当日の彼岸花の写真です。 
やっぱり上手ですネ。







これが 1昨年から 彼岸花を植え続けてくれている 市川建男(たつお)さん、



浩太には 先日 檀家さんの葬儀の際、 遺族からの希望もあって 納棺~通夜~葬儀~火葬場での炉前・骨上げ~寺参りまでの 一連の儀式のすべてに出座してもらいました。 

終わってから 「どうだった?」 と聞くと 遺族の悲しみが伝わってきて 泣きそうになってしまった、と・・・ 
この初心を 忘れてほしくない、と思います。

いよいよ 来月8日に 『得度式』 を迎えます。



こちらは 天然記念物 ”かもしか”



境内に デビュー ・・・?  でした。







  


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